人生最大の気づき (3)
(3)歩んで来た道
私は、高校を1年修了時に中退し、最初はガテン系の肉体労働からのスタートでした。
初めて貰った4月分の給料で、直ぐに風呂なし6畳ひと間のアパートを借りて家を出ました。
10代の頃はめちゃくちゃでした。
ヤンキーで何度も警察のお世話になりました。
19の時には鑑別所に入りました。
20~22の頃は、住込みで料理のバイトをやりながら地方を転々としていました。
今風に言うと『自分探しの旅』みたいなことです。
ひょんなことから23で不動産業界に入り、29で独立しました。
そして、30代半ば頃には、約6年前に別れた元妻が経理をやり、年商で4億を少し超える位になっていました。
その頃は粗利で4割位ありましたから、個人の会社としては、けっこう儲かっていた方だと思います。
でもそこが、私のこれまでの人生での頂点だったのです。
その後、40少し前からは、沢山の失敗をしてきました。
最初は一番信頼していた人の裏切りでした。
そして、人間不信になりました。
全てのお金を失くし、会社を失くしました。
残ったのは9ケタにのぼる借金でした。
その後、私を支援してくれていた、『大好きで大切な人たち』を、一人、また一人と病気で亡くしていきました。
みんな5~60代で、ガンでした。
当時の私は、年上としか付き合っていませんでした。
ほとんどの人が一回り半から二回り位上の人たちばかりでした。
「なんで俺を騙した奴等はのうのうと生きているのに、俺が大好きな良い人たちばかりが先に死んでいくんだ?!」と思いました。
そして、亡くなっていった方たちの命日が、私の誕生日の前日だったり、前々日だったりしたのです。
「もしかしたら、俺が好きになったから死んじゃったんじゃないのか?」
「もしかしたら俺は、人を好きになってはいけない人間なんじゃないのか?」と思いました。
その間、何度か再起のチャンスがあったのですが、少し上手く行くと一気に勝負に出ては失敗する、その繰り返しでした。
亡くなっていった方たちには、期待に応えられず、申し訳無い気持ちで一杯でした。
何度も絶望しかけました。
何度か遺書も書きました。
それでも家族のためと思って、なんとか頑張って来たのです。
しかし、最後はその家族も失いました。
お金、会社、大切な人たち、そして最後は家族、全てを失ったのです。
(つづく)
« 人生最大の気づき (2) | トップページ | 人生最大の気づき (4) »
「気づき」カテゴリの記事
- 自己実現塾 2 ~12月期~ (4)(2020.01.10)
- 自己実現塾 2 ~12月期~ (3)(2020.01.09)
- 自己実現塾 2 ~12月期~ (2)(2020.01.08)
- 自己実現塾 2 ~12月期~ (1)(2020.01.07)
- 自己実現塾 1 ~11月期~(2019.12.03)
コメント