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2019年7月13日 (土)

人生最大の気づき (7)

(7)心の研修

研修初日の私は、完全に舐めてかかっていました。

なぜなら、メイントレーナーこそ40代でしたが私より5つも年下。

更には、M社長と外部企業で社長をしながらインストラクターをやっている人以外のインストラクターやトレーナー、アシスタントなどのスタッフは、全て2~30代ばかりだったのです。


私が不動産業界に入った当初は、ワンルームマンションの投資売の世界でした。

しかし独立後は時代の流れで、不動産業界の中でも特殊な、『不良債権物件』を専門に扱っていました。

住宅ローンの返済が出来なくなった債務者の味方になり、債権者と交渉し担保物件を処分し、債務者が新たな一歩を踏み出せるように支援するようなことをしていました。

債務者の方々には、会うたびに人としての生き方みたいなことを説き、『勇気づけ』を行っていました。

中には、売上が数百億の企業を破綻させてしまった元社長とかもいました。


マンガやドラマで、『夜逃げ屋本舗』というものがありましたが、それに近い世界です。

債権者の中には、消費者金融やシステム金融など、限りなくブラックに近い世界の人たちや、占有屋といった筋の人たち、あるいは外資のハゲタカ、地面師やブローカーなど、そのような人たちと、私は散々渡り合ってきたのです。

不動産の不良債権の世界は、それこそ『魑魅魍魎』の世界なのです。


そのような世界で生きて来た私にとって、2~30代のインストラクターやトレーナーは、子どもにしか思えなかったのです。

しかし、研修を受けている内に、自分が如何にサビ付いていたかを気づかされるのです。

そしていつしか、子どもだと思って舐めていたインストラクターやトレーナー、アシスタントの若い人たちに助けられている自分に気づかされたのです。


そして、研修最終日には、それまで人に弱さを見せたり、助けを求めたりしたことがほとんどなかった私が、山登りのような急な坂道の途中で、ある女性インストラクターから差し出された手を、拒絶せずに素直に握れた自分がいたのです。


普段の私なら、「大丈夫」と言って強がり、拒絶するはずなのに・・・。

そして、そのとき感じたのです。

人の優しさを。

そして、嬉しさを。


そして、思ったのです。

「俺は今まで、人の優しさを受け入れてこなかったんだなぁ・・・」

「その分、相手を傷つけて来ていたのかも知れないなぁ・・・」

「こんなに簡単なことが、今までずっと出来なかったんだなぁ・・・」

「素直になるって、こういうことだったのかぁ・・・」

「素直になると、楽になるんだなぁ・・・」


(つづく)

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