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2019年7月29日 (月)

気づきの前兆 (1)

(1)心構え

私がイオンで出会った女の子に与えて貰った気づくきっかけにより、「自分を許す」気持ちになったことで、私の中で多くの変化が生まれて来ました。


しかし、今振り返ってみると、その気づきには前兆があったと思うのでした。

それは、イオンで女の子に出会う2ヶ月前の10月の研修でのことでした。


私がインストラクターを行っている研修は2泊3日の宿泊型の研修です。

月に1回、熱海のホテルで行われているのです。

参加者は、20代から50代の男女が主で、社員研修として企業から参加して来る人と、自己成長のために個人で参加して来る人がいます。


たまに60を超えた方も参加して来られます。

ちなみにうちの社長は75歳!

それも女性です!

めちゃくちゃ元気です。

みんなからは『魔女先生』と呼ばれています。

まさに魔女です。


最近は、20~30代の若い世代の個人での参加が増えており、個人の成長意欲を物凄く感じています。


研修は、初日~2日目までは4つの項目を、インストラクターやトレーナーが試験を受ける側、研修生が試験に挑む側という形で、一対一の対話形式で行います。

そして、ある一定の基準を超えると『合格』となり、各項目をクリアしていって貰います。


しかし、各項目は参加者全員が合格するまで次の項目には行けない決まりになっていますので、先に合格した人は合格出来ていない人を叱咤激励し、そこに協力関係が生まれ、信頼関係が育まれ、性別や年齢に関係なく、本当の絆とは何かを感じ、身をもって知っていくのです。


そして、3日目は2日間で学んだことを『実践』という形で体感し、現実的な行動に落とし込めるようにするのです。


その初日の夕方から夜にかけて行われる2番目の『心構え』という項目でのことです。


この『心構え』という項目は、研修の中で『核』となる項目なのです。

そして、この項目こそが、普通の企業研修には無い、ある意味、企業がやりたくても出来ない部分なのです。


更に言えば、この項目があるからこそ、普通のセミナーやスキルを身に付けるための研修とは違った、独自性のあるものとなっており、どこにも真似の出来ない研修だと、私は思っています。


その『心構え』の試験でのことです。

研修生はある企業から参加してきた30歳の男性でした。

会社の評価は、「素直で謙虚。しかし、向上心と野心に欠ける為か実績が伴わない。目標達成の意欲を持ってもらいたい。」というような内容でした。


この『心構え』という項目では、自分の長所と短所を考えて貰い、自分の嫌な所、直したい所を考え、なぜ、いつからそのような考え方や行動になってしまったのかを考えて貰います。


それは、現在の自分を作り出している過去の自分と向き合って貰うことになるのです。

試験は何回でも、合格するまで色々なインストラクターやトレーナーと繰り返し行われます。


その彼が言うことは、「自信が無い。自分が思っていることをハッキリ言うことが出来ない。言われたことしかやらない自分が嫌い。もっとハッキリと自分の考えを言えるようになりたい。」というようなものでした。

私は、なぜ?いつ頃からそうなってしまったのかを問います。


この問いに対する答えが鍵を握っており、早く見つけられる人と、なかなか見つけられない人と千差万別なのです。

基本的に年齢が高くなるほど、心に被せている鎧は多く、それを脱ぐのに苦労するのです。

かくいう私も相当苦労しました。


そして、その答えは、その人が経て来た経験体験の中で、本人が意識的か無意識的かに関わらず、自ら選択して来たことなのですが、それに気づいていない人が多いのです。


そして、その人の人生が長いか短いかに関わらず、その人が経て来た経験体験はインストラクターやトレーナーが知り得ないことなので、本人にしか見つけられないのです。

ですから、インストラクターやトレーナーが出来るのは、あくまで一緒に探すことであり、研修生が気づくためのきっかけ作りなのです。


そして、その為に大切なことは、『共感共鳴』なのです。


共感共鳴に関していうと、男性に比べ、女性の方が圧倒的に上手だと、私は感じています。

私もそうだったのですが、男性はとかく起こった出来事に注目してしまい、その対処法ばかり考えてしまう傾向にあるように思うのです。


しかし、大切なのは、起こった出来事よりも、その出来事で当人やその人に関係している人たちが何を感じ、どういう気持ちだったのか?という感情を理解することだと思うのです。


私はトレーナー時代、先輩インストラクターに、『人は正そうとするより、分かろうとすることが大切』なんだという話しを聞き、気づかせてもらいました。


そのインストラクターは、私が初めての研修の時の『心構え』で合格を与えてくれた人なのです。


自我とプライドに凝り固まっていた私の『心』を、最初に溶かしてくれ、そして気づかせてくれたのです。


(つづく)

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