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2019年8月 2日 (金)

捨てた肩書 (1)

(1)懺悔

私は、2013年9月16日に2回目の離婚をしました。

そして、その1ヶ月後、息子たちは元妻の実家へ引越していきました。


その後の私は、『人生最大の気づき』で書いた通り、後悔と自責の念に苦しめられました。

しかし、息子が引越していってから3年後の2016年10月に、息子から突然会いたいと連絡があり、会ってみると息子は私の所へ戻りたいと相談して来たのです。


その時の息子は、私たちが離婚した時に、私ではなく母親を選択したことを、涙ながらに詫びてきたのです。


離婚を決めた後、元妻は、親権に関しては息子に決めさせようと言い、私はそれに応じました。

その後、引越して行くまでの1ヶ月間、元妻は息子にべったりとなり、毎日のように私の悪い所を息子に言っていたそうです。


それを見ていた当時の私は、敢えて息子には何も言いませんでした。

そして、息子は自ら母親について行くことを決めたのです。


息子はそれを後悔していたのです。

そして、その時息子が言った母親について行くと決めた最大の理由が、なんと、「だって、ごはん作ってくれるのお母さんだから・・・」、だったのでした。


涙ながらに話していた息子を前に、私は内心、苦笑するしかありませんでした。


そして、私は息子に言ったのです。

「お前、とうちゃんが料理出来るの知らなかったのか?!」

「とうちゃんは若い頃、コックとか板前とかやってたんだぞ?!」


「だってやってるところ、見たことないもん」


「確かに・・・」


そして、内心思ったのです。

「やっぱ子どもって、そんなもんなんだよなぁ・・・」


そして、逆に私は、まだ中1の多感な時期の息子に、『母についていくのか、父の元に残るのか?』の選択をさせたことを謝りました。


「あれは、お母さんが言い出したことだったんだけど、お前に選択させることではなかったんだよ」

「本当は、とうちゃんとお母さんが二人で話し合って決めるべきことだったんだよ」

「悪いのは、とうちゃんとお母さんなんだ」

「ごめんな」


「だから、お前には何の責任もない」

「とうちゃんはお前が悪いなんて全然思ってない」

「だから、心配するな」

「とうちゃんは、お前が戻って来てくれるなら、こんなに嬉しいことはない」

「とうちゃんは大歓迎だよ!」


この時は、まさに研修の『心構え』の試験を受けているような感じだったのです。


そして、息子に戻りたくなった理由を聞くと、息子が母親に抱く感情が、正に私が別れた理由とほぼ同じだったのです。


私は、息子と別れたことで、これまでの人生で味わったことの無いほどの寂しさと苦しみを味わいましたが、息子も同じように苦しんでいたことを知ったのでした。


そして、その理由が出切った所で私は言ったのです。


「もうそれ以上お母さんの悪口は言うな」

「仮にもそのお母さんの血が、お前には半分流れているんだからな」

「だからとうちゃんも、お母さんの悪口を言うことは、お前のことを悪く言うことになると思うから言わないし、考えないようにしてるんだ」

「逆に、お前を産んでくれたことには本当に感謝してるんだよ」

「わかるよな」


「うん」


そして、私は息子に対し、戻って来るために、ある一つの課題を与えたのでした。


(つづく)

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