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2019年11月16日 (土)

俺の道 ~中高生編~ (14)

(14)貧しさの代償

時期は正確に覚えていないが、2学期の後半、確か11月か12月頃だった。

俺とM沢に突然予想外の事件が起きたのであった。


学校へT警察から連絡が入った。

そして、俺とM沢は、訳もわからず突然T警察に呼び出されたのであった。

俺たちは最初、警察から呼び出された理由が全く見当がつかなかった。

特に何かやらかした記憶は全く無かったのだ。


俺とM沢は、T警察に出向いた。

すると、少年係が対応し、俺とM沢はそれぞれ別の部屋へ入れられた。

そして、そこで尋問をされたのだった。


俺は、自分が捕まる様なことは何もしていないことを主張した。

すると、担当官から意外なことを聞かれた。


「I盛のことは知っているな」


俺は答えた。


「はい」


そして、更に聞かれた。


「最近は、会っているか?」


俺は少し考えた。

そして、最近はあまり学校にも来て無く、しばらく会って無いと思った。

俺も毎日行ってはいても、ほとんど授業を受けていなかったから気づかなかったのだった。

俺はそう答えた。


すると担当官は言ったのだった。


「I盛は、万引きで捕まったんだよ」


俺は驚いた。

そして、I盛は、家電品を万引きし、更にはそれを転売して捕まったとを聞かされたのだった。


俺は聞いたのだった。


「それで、何で俺とM沢が呼び出されたんですか?」


すると、担当官は驚がく的なことを言ったのだった。


「I盛が、万引きを教わったのは、お前とM沢から教えられたと言ったんだよ」


俺は、内心思った。


「あいつ、チクリやがった・・・」


俺は、M沢に教えて貰ったのだったが、それは言わなかった。

そして、俺は言ったのだ。


「確かに最初に教えたのは、俺たちかも知れない」

「でも、俺たちが実際にやったのは、2~3ヶ月位前に2~3回やっただけですよ」

「それ以降は、1回もやっていませんよ」

「今は、毎日バイトして、金には困ってませんから」


しばらくして、俺とM沢は注意だけされて解放されたのだった。


T警察を出た俺とM沢は、最初二人で笑ったのだった。


「あいつチクリやがったよ!」

「しっかし、家電品なんてデカイものをやったら、捕まるに決まってんじゃんなぁ!」

「しかも、転売までして、あいつバカじゃねーのか!」


俺たちは、そう言って笑いあった。

しかし、俺たちの笑いは直ぐに消えたのだった。


「でもよぉ、あいつんちも貧乏だからなぁ・・・」

「兄弟も多いしなぁ・・・」

「あいつ長男だしなぁ・・・」

「金に困っていたのかもしんねぇなぁ・・・」

「しょうがねぇよなぁ・・・」


俺たちは、I盛のことを責めないことにしたのだった。


I盛は、高校入学当時は、ツッパリでもグレてもいない普通のサッカー小僧だったのだ。

どちらかと言うと、俺たち二人と付き合うようになってから、少しずつ悪くなって来たのだ。

こっちの世界に引きずり込んだのは、どちらかと言うと俺とM沢なのだった。


数日後、I盛は登校して来た。

そして、俺たち3人は1週間の停学になったのだった。

しかし、3人一緒だと何をするか分からないと、停学なのに毎日登校させられたのだ。


俺たち3人は授業を受けず、毎日体育教官室に缶詰めにされたのだった。

そして、この頃の俺は髪を染め、パーマ頭が伸びて、茶髪のアフロに近い形になっていたのだった。


(つづく)

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