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2019年11月 7日 (木)

俺の道 ~中高生編~ (5)

(5)反目の親善試合

確か俺が中3になった頃だったと思う。

俺たちサッカー部が東京都の代表に選ばれ、朝鮮代表とサッカーの親善試合を行うことになったのだった。

場所は、俺たちH中のグラウンドだった。


試合の日、朝鮮チームは100人以上の応援団を引き連れて来たのだった。

俺たちの時代は公式戦でも、学校の応援団が着いて来るというようなことは一度もなかったから驚きだった。

朝鮮の女子は、みんな胸まである袴のような制服だった。

変な服だと俺たちは笑いあった。


その試合で、俺はやらかしたのだ。


その時の俺のポジションは、右のサイドバックだった。

朝鮮チームは、みんな俺たちより一回り身体がデカイ感じだった。


試合が始まると俺たちのチームの方が優勢でワンサイドゲームに近い感じになっていた。

そして、前半の中盤になりかけた頃、俺はあることに気づいたのだった。


俺の逆サイドの左バックスのK子が、相手の右ウィングの選手にちょこちょこと蹴りを入れられ反則をされていたのだ。

K子は足は速かったが、身体が小さかった。


それに気づいた俺は、審判に何度かアピールした。

しかし、相手選手は審判が見ている時は平静を装い、審判の目が離れると反則を繰り返した。


ワンサイドゲームに近かったせいで、バックスの仕事があまりなく、俺はK子の心配ばかりしていた。

そして、いつしか俺は我慢の限界を超えた。

俺は、逆サイドまで走って行き、気づいたら相手の選手に飛び蹴りを喰らわしていたのだった。


ブチ切れた俺は、それ以降はあまり記憶に無いのだが、乱闘になりかけ試合は中止となったのだった。

俺たちH中側は、全員校舎に入れられた。

そして、朝鮮チームも帰らされたのだ。


しかし、朝鮮チームは校外には出たのだが、校門の前で全員が待ち構えていたのだ。

そして、校舎の中からと、校門の外から学校同士の罵り合いになったのだった。


俺は、俺が一人出て行けば済むことだと直ぐに分かった。

しかし、出させてはくれなかった。

部室として使っていた教室に閉じ込められたのだ。


そして、いつしか知らない内に、朝鮮チームは引き揚げて居なくなっていた。

友好のはずの親善試合は、俺のせいで台無しになったのだった。


(つづく)

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