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2019年12月 7日 (土)

俺の道 ~自立編Ⅰ~ (4)

(4)アンパンマン

俺は、掛け持ちでやっていたファミレスのバイトは、5月一杯で辞めていた。

昼間の肉体労働がキツくて掛け持ちが続かなかったのもあったが、それ以上に遊ぶ時間が必要だったのだ。

そして、その後、N村とTが俺の部屋に居就くようになったのだった。


N村は、背は低かったが女ったらしの二枚目だった。

頭はかなりイカレていた。

Tは背が高い優男で、アンパン小僧だった。


集会では、俺の後ろは、この二人の内のどちらかだった。

二人とも頭が悪く、二輪免許の学科試験に受かることが出来ずに無免許だったのだ。


二人には彼女がいた。

俺にはいなかった。


中三の初恋で別れた以降、俺が惚れるような女は周りにはいなかったのだ。

何人かには告られたのだが、その気になれなかったのだ。


この頃の俺は、考え方がめちゃくちゃ固かった。

自分が惚れた女としか付き合いたくなかったのだ。


N村とTの彼女は共に小金井の女だった。

そして、俺の職場の直ぐ近くだった。


俺はTに誘われ、Tの彼女の家に付いて行った。

Tの彼女のCの家は、結構裕福そうな家だった。

しかし、行ってみると、そこはアンパン好きの溜まり場だった。

小金井の女は、結構マブいのが多かった。


俺はここでアンパンを覚えたのだった。

そして、他の連中はラリっての乱交だった。

Cの親は、そんな状況でも何も言わなかった。

そして、夜になるとアンパン仲間がCの家に集まり、アンパンにおぼれる生活になっていった。


俺は朝になると、Cの家から直接仕事に行っていた。

何回か、半日くらいラリったまんま仕事をしたこともあった。


この当時、俺はまだ女を知らなかった。

しかし、アンパンは好きだったが、女にはあまり興味が無かった。

俺の横で誰かがHをしていても、俺は全く気にならなかった。

俺は自分の世界に入っているだけで良かったのだ。


Cの家への出入りは数週間続いたが、いつしか俺は飽きたのだ。

こいつらと一緒にいても何も無いと思ったのだった。

俺は一人、自分の部屋に戻った。


Tは彼女の家に住み着いた。

そして、N村はホストになると言って歌舞伎町に移って行った。


俺がしばらく自分の部屋に戻っていなかったことで、帰ってみると誰も居ない静かな状態になっていたのだった。

そして、この後、俺としては全く予想していなかった状況になっていったのであった。


(つづく)

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