TVドラマ

2019年11月 1日 (金)

ドラマ『同期のサクラ』 ~第3話を見て~

◆ じいちゃんの言葉 ◆

前夜に続き、晩酌をしながら第3話を見ました。

今回は、入社3年目、同期の月村百合との絆を深める話しでした。


絆を深めるとは言え、それは女同志のタイマン勝負でした。

サクラの男前さと百合のヤンキーっぷりが見ものでした。


ストーリーは、百合が震災を機に寿退社を決めたのに対し、サクラが引きとめるものです。


人事部長が突然サクラに告げました。


彼女、結婚して会社を辞めるらしいよ


サクラは百合の元に走って行きます。

そして、百合が一人屋上で休んでいる所へ、サクラが駆け付けるのです。


百合さん!


ビックリしたぁ・・・なに?


屋上の縁側の植え込み際に立つ百合の手前4~5mの所でサクラは立ち止まり言うのです。


広報の方からここにいるんじゃないかって聞いたので・・・。


どうでもいいけど、なんでそんな中途半端な所に居るわけ?


それは・・・

あのぉ・・・


もしかして、高所恐怖症?


そ、それより、結婚するって本当ですか?


あぁ、うん。


どうしてですか?


彼氏にプロポーズされたから。

震災があって私との絆を大切だと思ったから結婚して欲しいって。


でも、会社を辞めなくても良いんじゃないでしょうか?


言ったでしょ?!

この会社は、所詮私の居場所じゃないって。

ここにいたって、いい仕事が出来たとか、自分が役に立っている実感みたいなものが得られないし、もう良い子のフリして営業用の笑いするのに疲れたの。


でも、結婚したら幸せになれるんですか?


そりゃぁ、彼は医者だから生活には困らないし・・・

子供が出来たらステキな家族も作れるし・・・


それは百合さんの夢ですか?

そうじゃないなら、私は百合さんに会社を辞めて欲しくないです。

もっと一緒に働きたいです。


私には夢があります。

故郷の島に橋を架けることです!

私には夢があります。

一生信じあえる仲間をつくることです!

私には夢があります。

その仲間と・・・


あぁーーー!

辞めてくれる、バカのひとつ覚えみたいに!!


言ったでしょ!

私はあんたの仲間なんかじゃないから!

夢夢夢夢うるさいのよ!

青年の主張か?って言うのよ気持ち悪い!!


(はぁ・・・)


結局あんたは自分が正しいと思い込んでるだけなのよ!

だから、空気も読まずに誰にでも好きなことが言えんの!

でもあんた、間違ってるから!

おかしいから!!


可愛い小鳥のフリして、人の頭にフンを落として回ってるだけだから!

全く、あんたのじいちゃんもどういう育て方したのよ!

このままじゃ、あんたが負け組になるってわかってんのかなぁ?

いつまでも夢ばっか見てないで、そろそろ目を覚まして現実を見たら?


あんたが今やってることは全部無駄だから!

あんたの島の橋だって、どうせかかりゃぁしないから!

あんたこそ、ここは自分の居場所じゃないから荷物まとめてとっとと島に帰ったら?!


百合は、捨て台詞を吐いて、サクラの前から去ろうとします。

そして、サクラを一人残し、立ち去ろうとする百合の背中に向ってサクラが言うのです。


ブス!!


その言葉に百合は振り返ってしまうのです。


はぁ?


ブス!

ブス!

ブス!ブス!ブス!ブス!


サクラの逆襲が始まったのです。


さっきから偉そうに人の批判ばかりしてっども

結局あんたは、ここは自分の場所じゃねぇとか言って現実から逃げてるだけじゃねえっけ?


ちょっと、なに言ってんの?


言っとくけど、今のあんたならどこ行ったって今の繰り返しらっけ。

結婚したって、良い奥さんのフリしながら、やっぱここも自分の居場所じゃねぇとかグチグチ言いだすに決まってんだがね。


良い加減なこと言わないでよ!

しかも方言だし!


じいちゃんが言ってたもの。

種を蒔かねば一生花なんか咲かねぇんがね!

あんたみたいに幸せの種も蒔かねぇで、花咲そうなんて無理に決まってんねっけ!


仕事のことだってそうらよ。

女らっけ責任ある仕事を任せてもらえねぇって言ってっども、あんたがその努力してねぇだけらっけ!

辛いんだったら、あんたがこの会社で女性が働きやすい環境を作れば良いんらっけ!


もう、無理して笑うのやめれ。

このまんまのあんたでいたら良いやん。

もし、誰にも言えねえような毒吐きたくなったら、全部あたしが聞いてやっからよー!!!


あんたそのままだと、どんどんブスになるだけだ!


その言葉に逆上した百合は、サクラの襟首を掴んで植え込み際まで押して行くのです。


ちょちょちょちょちょちょ・・・

な、なにすんだべぇ~


言っとくけど、あたしとあんたは住む世界が違うの!

あんたみたいな田舎もんと同じ空気吸うのも嫌なの!

だから、二度とあたしの前に現れないでくれる!


(ドスン)


サクラは高所恐怖症が祟り、植え込み際でビビって尻もちをついてしまいます。

そして、百合はサクラを一人残して立ち去るのです。


サクラは帰宅し、じいちゃんにFAXを送信します。


じいちゃん

同期の仲間と初めて大げんかしてしまったれぇ

あんたのやっことは全部無駄ら

島に橋もかからねぇとかいわれ

腹が立って腹が立って、仕方ねかったて

仲直りしてぇけど

同じ空気も吸いたくねぇって言われたがねぇ

じいちゃんのコロッケが食べてぇ


直ぐにじいちゃんから返信が来ました。


いい人と出会ったな

本気で叱ってくれるのが

本当の友だ

彼女と別れるな


その言葉に励まされたサクラは、百合が退職の日に広報部で別れの挨拶をしている所に再び現れ言うのです。


みなさんは、こんな優秀な人材が辞めてしまっても良いのでしょうか?

この人は安全な道を行って、今までと変わらない毎日を生きようとしているんです。


百合は、そういうサクラを振り切り退社しようとします。

サクラは百合を追い掛け、更に言うのです。


すいません、もう一つ言い忘れたことが・・・。

最後に二人で写真を撮りませんか?


嫌に決まってんでしょ!

友達でもないのに!


そう言って百合は、サクラを振り切り会社のビルの出口に向うのです。

その百合の背中に向って、サクラは最後の言葉を掛けるのです。


だったらせめて・・・

これから良い友達を作って下さい!

良い仲間とも出会って下さい!

私も頑張って百合さんみたいな友達探しますから!!

お願いします!!!!


百合は、会社の出口の際で足が止まります。


なんで・・・

なんで足が前に進まないの?

なんで涙が出てくるの?


百合は、振り返り、サクラに言い返しに行くのです。


良い加減にしてよ!!

良い友達って何よ!!

良い仲間って何よ!!


あんたのせいで結婚相手に謝らなきゃいけないし!

会社にはもう一度働かせて下さいって頭下げなきゃいけないじゃない!!


そういう百合に、サクラは胸元から百合の『退職願い』を出すのです。


なんであんたが持ってんの?!


人事部ですから、今日まで預からせて貰いました。


最後は、サクラの勝利でした。

粘り勝ちです。

それも単に粘ったのではなく、信じ続けた結果だと思います。


そして、サクラが挫けそうになった時に支えたじいちゃんの言葉。


サクラを見ていると、自分の若い頃を思い出します。

だから好きなのかも知れません。

サクラのことが・・・。


『じいちゃんの言葉』 (了)

2019年10月31日 (木)

ドラマ『同期のサクラ』 ~第2話を見て~

◆ サクラの感性 ◆

昨夜第2話を見て、私はサクラの感性が凄いと思いました。

ストーリーはサクラが入社から1年後から始まります。


サクラと同期で、営業部に配属された応援団出身の『清水菊夫』。

彼が、顧客側に付く上司の部長と現場の下請け業者との板挟みの中で苦しむのです。

サクラは、人事部として会社方針の残業時間削減のため、各部署にお願いに回ります。

営業部長は、サクラの言葉には耳を貸さず、後輩でもある『菊夫』を、『お前のため』、『育ててやっている』などの言葉で縛るのです。


いわゆる、『パワハラ』です。


菊夫は、そんな部長に抗えず、身体を心配するサクラの言葉を振り切り、部長と共に接待に行くのです。


サクラは帰宅し、葛藤します。


みんなによく大人になれって言われるんだけど、そうすれば彼を助けることは出来るのだろうか?

でも、どういう人を大人というのだろうか?

私にはわからない・・・。

じいちゃんのコロッケが食べてぇ・・・。


サクラは、サインペンでそう記した手紙をじいちゃんにFAXするのです。

すると、間髪置かずに、じいちゃんから毛筆で達筆に大きく書かれた言葉の返信が来るのです。


大人になるとは

自分の弱さを認めることだ

と思う  自信はないが


それを見たサクラの元に、会社から菊夫が倒れたとの連絡が来るのです。

サクラは、菊夫が運ばれた病院のベッドの横で、菊夫の仕事の書類を見ています。

その時、菊夫が目を覚まして二人の会話になるのです。


サクラちゃん?!


大丈夫ですか?菊夫君・・・。


うん、そっちこそ何やってんの?


すいません、菊夫君が担当している図書館の完成図を見ていました。


でも、これは良いです!

ひじょーに良い!!


北欧風のデザインを取り入れ、外層は奇抜なのに中は過ごしやすい空間になっていて、

ガラス張りなのに陽の光が本に当たらない様に計算されています。


見易いように設置された書架。

考え尽くされた動線。

子どもや大人にも優しいスロープ。

どれもが市民の憩いの場にしたいと言う、作り手の愛と願いに溢れています。


相変わらず建物が好きなんだね・・・。


はい、菊夫君もそうでしょ?


サクラちゃんは仕事辛くないですか?


どうしてですか?


だって、故郷の島に橋を架けたいから、土木志望だったのに人事に行かされた・・・。


今は、人事に配属されて良かったと思っています。


なんで?!


人事は、全ての部署と接しなくてはいけないので、仕事をしているうちに分かったんです。


何処の部署の人も、うちの会社を支えているんだって。


広報は、会社のイメージアップやメッセージを伝えるために毎日地道な仕事をしているし、

設計部はゼロからイメージを固めるため、何度も何度も試行錯誤して良いものを生み出そうとしているし、

都市開発部は、沢山の人が幸せに暮らせる街を提案するため、行政や住民の人たちと何度も打合せしているし、

営業部は、会社とお客様の橋渡しをする大変な仕事で、

人事は社員の健康とより良い環境作りをいつも考えて、みんなが少しでも良い仕事が出来るようにサポートしています。


私たちは、会社全員で建物を造っているんです。


(サクラは菊夫に図書館の完成図を手渡します)


すごいなぁ、サクラちゃんは・・・。


それに比べて・・・

何やってんだろう、俺・・・。


この頃、夜は眠れないし、朝は会社に行くのが辛くて・・・

会社でも部長に怒られてばっかりだから、いっそのこと辞めちゃおうかと思ったけど、仕送りしなくちゃいけないから・・・

それも出来なくて・・・


なんかもう、自分が何のために働いているのか分かんなくなっちゃった・・・

いつか家族のために家を建てたいと思っていたけど、そんなの無理っすよ・・・(泣)

なんで、こんなことになっちゃったんだろう・・・(泣)


俺はただ、仲間と一緒に働きながら、頑張っている人を応援したいだけなのに・・・


サクラちゃん、俺、どうしたら良いんすか?


(キョトン)


それは・・・。

私には良く分かりません・・・。


(サクラは手を挙げます)


じゃあ、また明日。


行っちゃうんですか?


すいません、良いことを言えそうにないので。


(コツコツコツコツ)


(サクラが振り返って言うのです)


でも、菊夫君は今、少し大人になったのかも知れません。


どういうこと?


大人になるとは、自分の弱さを認めることだって、じいちゃんが言ってましたから・・・。

参考になるか、自信はありませんが・・・。


それから、私は会社のみんなを応援したいと思う菊夫君は凄いと思いました。

ずっとその気持ちを持ち続けて欲しいとも思いました。


ただ、菊夫君が今一番応援すべきなのは、あなた自身じゃないでしょうか?


力一杯、自分のお尻を叩いて下さい。

それが出来るのは、菊夫君しかいません。


私は、この場面を見て、サクラの感性の素晴らしさを感じました。


図書館の完成図を見て、市民の憩いの場にしたいと言う、作り手の愛と願いを感じ取る感性。

土木志望だったのに人事に配属されたことで、普通の人なら腐ってしまう様な境遇を、本来知ることが出来ないはずのことを知ることが出来た喜びに変えている感性。

菊夫の本音と本心に対し、良いことが言えそうにないからと、帰ろうとする感性。

帰り際に、じいちゃんの言葉を思い出し、振り返って菊夫を認める感性。

そして、今一番応援すべきは自分自身なんだと諭す感性。


私は、こういう子と仕事をしたら、大変だろうけど、楽しいだろうなぁと思うのです。

ただ、そう思える人も、実は極一部で、ほとんどの人は、『面倒くさい奴』と思うのではないかとも思うのです。


そして、私はこの場面の、『菊夫君が今一番応援すべきなのは、あなた自身じゃないでしょうか?』という言葉を聞いて、気づいたのです。


サクラの言う決め台詞。


「私には、夢があります!」

「故郷の島に橋を架けることです!!」


「私には、夢があります!」

「一生信じ合える仲間をつくることです!!」


「私には夢があります!」

「その仲間と沢山の人を幸せにする建物を造ることです!!」


サクラは、この言葉を誰かに向って大きな声で正々堂々と言い切るのですが、この言葉は、きっと他者に言っているのではなく、自分自身に言っている言葉なんだろうと思ったのです。

サクラは、自分が弱った時、くじけそうになった時にこの言葉を言っているのです。


これからの展開が楽しみです!


頑張れサクラ!!


『サクラの感性』 (了)